がくせん!まとめ (〇□〇)
140字SSまとめ
□お題に「大和カンナ」の他、泡沫ちゃんを入れたものまとめ(他の子が出てくる場合もあります)
■貴方はかんうたで『無自覚ヒーロー』をお題にして140文字SSを書いてください。
救護班の人手が足りないからと言って手当てを買って出た泡沫に
「先輩は本当に危なっかしいですね」
と棘のあるような声で窘められた。
「ごめんね」と「心配してくれてありがとう」を返せば、口を閉ざしてそっぽを向かれてしまう。
「一人だけで頑張らないで下さい」
見えない表情がそう呟いた。
⇒ ヒーローの力になりたいヒロイン(イメージ)

■貴方はカンうたで『先着順』をお題にして140文字SSを書いてください。
好きです、好きです。
何回も頭の中で繰り返して練習して。やっと決めた日取りと場所。
これで大丈夫、あとは伝えるだけ。
なのに呼んだ場所で
「先輩の事が好きです」
なんで先に言われてしまったんだ。
「先越されたくなくて、つい」
悪戯に微笑む少女。
俺の方が先に好きになったと思ったのにな。
⇒ 「告白する側」は先に言った一人だけ。

■貴方はかんうたで『足して割って、ちょうど』をお題にして140文字SSを書いてください。
「いつでも何でも言える強い君に憧れる」(俺は躊躇ったら言葉にすら出来ない)
「まっすぐ前を見て正しいものを見極めるあなたが羨ましい」(わたしの言葉は嘘にまみれている)
「強さをください」(君といたら強くなれる気がする)
「道をください」(あなたを信じたい)
⇒ 二人で補い合いたい。

■貴方はかんうたで『花束を抱えて』をお題にして140文字SSを書いてください。
この中に眠っているのは、もしかしたら俺の知っている君じゃないのかもしれない。
ふとよぎるそんな考えを首を振って捨て去る。
ねえ君はどんな花が好きだった?これは喜んでくれる?
俺は「澱見泡沫」を知らないけれど、まだ波野さんを好きでいてもいいかなぁ。
返事のない石碑を眺めて、想う。
⇒ 白へ帰る→死に別れ、の流れだったら妄想。

■貴方はカンナと泡沫で『君という名の』をお題にして140文字SSを書いてください。
「うたちゃん…うたちゃん…いやいやいや」
何回も聞く、自分では呼ぶ事のできない名前をこっそりと呟く。
首を振ってみてから、呼んでみたいんだな、と自覚して体温が一気に上がったような気がした。
名前を呼ぶだけで何かが変わるとは思えないけれど、ちょっとでも前に進めたらなと夢を見た。
⇒ 泡沫ちゃんに片想い(※無自覚)なカンナ君。もうちょっと仲良くなりたいとは本人談。

■貴方はカンナと泡沫で『言えるわけがない』をお題にして140文字SSを書いてください。
「どうしても白軍の事は好きになれなくて」
向かい合わせの机の向こうでカンナはそう呟いた。
放課後の一年生の教室で行う二人だけの勉強会。
話の流れで、普段あまり主張しないカンナが自身の思想について言及した。
言うつもりはないし、言うこともないと思っているけれど、チクリと胸が痛む。
⇒ ふとした時にどうしようもない壁が見えてしまう。
(でも白軍「だから」そこの人みんな嫌いって訳じゃない、なんて、この話の流れじゃ言う訳がなかった)

■貴方は大和カンナと澱見泡沫で『指切り』をお題にして140文字SSを書いてください。
「澱見先輩…って言うのは」
「嫌よ、そんなの」
冗談のつもりで言ってみたのに、思ったより本気で拒絶されてしまった。
プイとした顔が、歳上のはずなのに"後輩"に見える。
「可能なら、今まで通りでいて欲しいの」
駄目だと分かっていても「…うん」と頷く。
これから白へと戻る君との指切り。
⇒ 敵軍だと分かっているけど、君のことは敵だと思いたくないんだ。

■貴方はカンナと泡沫で『いっそ心中する?』をお題にして140文字SSを書いてください。
てっぺんだねと、高鳴る気持ちを隠しながら言った。
見下ろす景色は初めて見るもので、ゆっくりと、しかし確実に過ぎ去るのが惜しかった。
「もっと見てたいね」
顔を向けると、いやに真っ直ぐな視線とぶつかる。
何か言いかけた泡沫の口はすぐに閉ざされ「何でもないです」と訂正された。
⇒ 観覧車の中で。いつか敵対してしまうくらいなら、いっそ、今ここで。