140字SSまとめ
□お題に「大和カンナ」の他、瑠璃くん(玻璃くん)や空くんを入れたものまとめ(他の子が出てくる場合もあります)
■貴方はそらるりかんで『ご機嫌取りも楽しみのひとつ』をお題にして140文字SSを書いてください。
「お前にはこれをやろう」差し出されたのは蛇腹兎。
「先輩はこっちですよねー」
差し出されたのはぐりこ。
「え、え…と、二人ともどうした…んですか?」
戸惑うと、真顔×2は頷く。
「一番くじで取りすぎただけだ」
「先輩なら貰ってくれると思ったので」
言外の圧力だなぁ。
⇒ 空君、瑠璃君。と、多分機嫌の悪かったカンナ君。
■貴方はカンナと玻璃で『日常崩壊寸前』をお題にして140文字SSを書いてください。
「君は誰」目の前に立つ人物の事は知っているつもりだった。知っている筈だった。
けれど「もう全部捨てたんだ」と呟いた君の顔を、どうしても直視したくなかったんだ。
「さよなら先輩」
耳が拾った言葉を頭が処理し切れていない。
銃口を向けられても、表情が変わるのを期待して動けなかった。
⇒ 玻璃君。黒への未練を断ち切る玻璃君の図。玻璃君笑ってたらいい…
■貴方はこたつ組で『惚れ直した?』をお題にして140文字SSを書いてください。
懲りずに入れていた硬貨が尽き、壁の向こうでぐりこは表情なく鎮座していた。肩を落とし帰ろうかと振り返ると、いつの間に来ていたのか瑠璃と空がゲーム台の中を覗いている。
「取れそうだな」
「俺が取りますよ」
俺が入れたのいくらだっけ。
あっさりと転がってきたぐりこに笑われた気がした。
⇒ 空君、瑠璃君。「一発で取っちゃう先輩方格好いいです!」「アテレコしないで下さい!」
■貴方はカンナと空で『一緒にいた影響』をお題にして140文字SSを書いてください。
違和感に答えをくれるかもしれないのはこの人だけだと思った。「瑠璃君の事、どう思いますか…?」
相変わらず何を考えているかが分からない人は、それでも彼の事を一番知っている事だけは分かっているから。
返事をしてくれないと思った矢先に吐き出された言葉は、「"アイツ"はもう居ない」
⇒ 瑠璃君が玻璃君を殺すルート妄想。空君はとっくに事情に気付いていた。
■貴方はカンナと瑠璃で『男のロマン』をお題にして140文字SSを書いてください。
「格好いい武器?」「彼女という存在」
「ガンプラ…?」
「両手に花」
「大食い競争!」
「可愛い女の子に恥じらいながら告白される」
「おっ、温泉で牛乳瓶!」
「…先輩もっと他にないんですか…ロマンあること」
「か…観覧車で…デート…?」
あ、この人ヤバイな…とは言えなかった。
⇒ 瑠璃君。「男のロマンとは何か」についての言い合いをしていたようです。
■貴方はカンナと瑠璃で『多分上手く笑えていない。』をお題にして140文字SSを書いてください。
「先輩ってもしかして、波野さんの事好きだったりします?」へらりとした顔が不意に覗き込んできた。
けれど言葉だけはいやに笑っていない。
「どうして…」
分かったの?誰にも言っていなかったのに。
後輩はふわりと笑うと「奇遇ですね、俺もなんです」
あ、どうしよう、俺今どんな顔してる…?
⇒ 瑠璃君。泡沫ちゃんを巡るやんわりとしたバトル。
■貴方はカンナと玻璃で『こたえられない』をお題にして140文字SSを書いてください。
「俺のこと、偽者だと思いますか?」色素の薄い長い髪を揺らして、目付きの悪い茶色の瞳が覗く。
敬語を話す彼は、けれど黒の学ランを身に付けてはいない。
視覚と聴覚とそれ以外の別の感覚がぐるりと脳裏を駆け巡って。
「分からないよ。俺にとっての瑠璃君は、きっと君でもあるんだから」
⇒ 玻璃君。というか瑠璃君というか。隠れることをやめた彼との再会であり初対面。
■貴方はカンナと瑠璃で『逃げるものは追うしかない』をお題にして140文字SSを書いてください。
■大和カンナへのお題は『君と僕との境界線』です。
「行っちゃうの?」声を掛けた途端、目に見えてギクリと肩を震わせた後ろ姿だった。
普段は結んでいる長い髪を揺らしてゆっくりと後輩は振り返る。
「気付いてたんですか?」
睨み付ける視線でも震える声は隠せていない。
そんなに、怯えなくていいのに。
「見えたから、着いて来ちゃった」
向き合っても、いつも学校や寮で話す時の距離までは近付かない。
「止めるつもりじゃないよ。本当、たまたま見えたから…見送りに来ただけだから」
先輩として強くいようと思っていたのに、声に出すとやっぱりダメだな、と思いながら。
「次会ったら敵なんだって、俺も覚悟決めなきゃだよね」
⇒ 瑠璃君。スパイを見逃すんじゃない、後輩を見送りに来たんだよ。