母がデザインした服を着た自分と妹をモデルに、父はたくさんのお人形を作ってくれた。
お人形もかわいくて、お洋服もかわいくて、お洋服を着て喜ぶ妹もかわいくて、そんな家族が大好きだった。

静かな雪と煌びやかなツリー、たくさんの美味しい料理にきっとかわいいものがたくさん詰まったプレゼント。
自分に宛てられたプレゼントを開けることも、妹がプレゼントを開けてはしゃぐ姿を見ることも楽しみだった。
それに今年は初めて、妹に宛ててプレゼントを準備したのだ。いっぱい喜んで欲しかった。
お伽噺なサンタクロースがいないことはもう知っている。その日が家族の愛情に包まれる日だと認識していた。
それがあのクリスマスの日。
それがあの、前触れもなく全て奪われてしまった日。

“デュラハン”によって家族を奪われたあの日、エスメは恐怖で立ち尽くし動けずにいた。
真っ赤な部屋。滴る血液。首のない身体が転がって、誰の声も聞こえない。
何が起きたのかも分からず、感情は停止して、怖いのか、悲しいのか、怒っているのか、それすらも分からない。
そこに声が聞こえた。

―― 愛しいモノを奪ったヤツを憎め、怒れ、殺せ

その声に意識が呼び起こされ、目の前の「脅威」を憎んだ。家族を奪われたのだと認識した。
その瞬間、怒りに震え、感情が揺さぶられ、覚醒した。
気付いた時にはやっぱりその部屋にいるのは自分ひとりで、首のない身体だけが転がっていた。
それが大好きで大事で大切な家族だということは分かっていた。それなのに―――
そこにどんな顔があったのか、思い出せなくなっていた。

強く強く抱き締めていた人形はもう何も喋らない。
かわいくない！と口を尖らせて父に文句を言って、部屋の隅にぽつんと置かれていた人形だった。
その人形が今はやけに愛おしくて、大事で、ただひとりの家族のように思えていた。

ブゥちゃんについて

かつて父が流行に乗って作った人形のひとつ。エスメと妹それぞれにお守り代わりに、と言って渡してくれた。
が、ひらひらもしていなくてかわいくない！と言ってエスメは部屋の隅に放ったままだった。
手の平サイズだったはずだが、いつの間にか抱きかかえられるほどに大きくなっていた。
その実態は、父の気持ちが複雑に影響し、麻紐を媒体として覚醒したレネゲイドビーイング。
なお妹が持っていた方の人形は首がなくなってしまっている。
どうやらそちらの人形とエスメの人形、二つ分の効果でエスメは一命を取り留めた模様。

エスメのデュラハンに対する執着心は、半分くらいはブゥちゃんの影響。
なのでデュラハン倒したらブゥちゃんはいなくなるかもしれない（未定）

オーヴァード／ジャームについて

レネゲイドのことは案外すんなりと受け入れている。そういった凶器がある、くらいの認識。
凶器があるから憎いのではなく、凶器を悪事に使うことが憎い、とは思えている。
ジャームについてもある意味同様で、悪事を働くからジャームである、と考えている。
刑務所＝凍結保存、のような認識。

他ＰＣについて

ＮＰＣについて

・エレイン・ランカスター：強くてカッコイイ女性で尊敬している。こんな風に強くなってみたい。
・マリア・キングストン：背が高くてカッコよくてめちゃめちゃ憧れている。年下だと気付いていない。

※憧れているしこんな風になってみたいと思う反面、自分がかわいいもの好きであるため全く方向性が合っていない。

ブードゥー人形、ポペット　藁人形 perishing perisher poppet
契約して魔法少女になってよ！よろしく死にかけたところを救われた
Esmé（より一般的にはEsme）またはEsmée （ Esmeeを含む）：古いフランス語の動詞esmerの過去分詞「toesteem」からの英語の名であり、「尊敬される」を意味する。
エーデルワイス：「大切な思い出」「勇気」「noble courage（高潔な勇気）」「daring（大胆不敵）」
　誕生花：2/13、5/1、8/18 辺り