新たな発見に興味津々であるため、本当に人間に戻れる可能性があるのであれば是非研究したいと思っている。
実際、今まで各地の研究所でも似たような研究を行っては挫折してきていることを知っているので興味深い。
オーヴァード＝人間ではない、という認識はある。
化け物だとは思っていないが、人間とは似て非なる生き物、の認識。

２歳年上の兄（理和・たかかず）と、７歳年下の弟（理仁・りひと）がいる。
兄は自分よりも先に家を出て上手くやっているらしく、たまに会っては飲みながら仕事の愚痴を言い合ったりする。
職種は全然違い、高校教師をしている。文系の人。
弟は少し離れた街でひとり暮らしをしている高校生。来年から大学生になるので受験勉強に忙しいらしい。
時々連絡をくれるが、こっちから連絡を入れても中々返事がないタイプ。
………だったのだが、覚醒した弟は元気にUGNイリーガルをやっている。
前向きなのはいいことだが、あまりにも危なっかしいので本人からの連絡もUGNからの連絡もハラハラしながら聞いている。
こっちの世界を知って欲しくはなかったが、知ってしまったのならレネゲイドに負けずに生きて欲しいと願っている。

梦理自身は実家でひとり暮らしをしている。
両親は５年前に事故で亡くなっており、家は大分静かになってしまった。
使っていない部屋は多い。兄弟がいつでも帰ってこれるように彼らの部屋はそのままになっている。

６年前、まだ大学生だった頃。
〝誰か〟に呼ばれ着いていった記憶がある。そしてその後の記憶が無い。〝誰か〟のことも覚えていない。
その時初めて会った人―――なんて感覚では無いことだけは分かる。
何かが抜け落ちたように、記憶にぽっかりと穴が空いた。
まるでその穴を埋めるように、レネゲイドの侵蝕が始まっていた。

＃当時付き合っていた人物がいたが、その人物によって覚醒、相手はそのまま失踪、のようなイメージ。

・《ポイズンフォッグ》⇒《タブレット》に変更
・《タブレット》Lv3取得
・《多重生成》Lv1取得
・《神の御言葉》Lv4→Lv5
・〈回避〉0→Lv2
・〈知覚〉Lv1→Lv2

・【社会】4→5
・メモリー取得
・《多重生成》Lv1→Lv2
・〈交渉〉Lv4→5
・［コネ：噂好きの友人］常備化

「オーヴァードを人間に戻す薬」がどうしても欲しかった。
だってそれがあれば、どこか遠くに行ってしまいそうな弟を、こちらに連れて帰ってこれるから。
他のオーヴァードだってそうなることは多いし、よく見てきたし、気にも留めていなかったけど。
いざ自分の近くでジャーム化の可能性を見てしまうと、それは看過できなかった。
………だって、ジャーム化したらUGNに持って行かれてしまうから。
人を傷付けすぎてしまう人は、それを望んでしまう人は、居場所を追いやられてしまうかもしれないから。

けど、使い物にならない薬はいらない。
私が望んでいるものはそれではない。そんなものいらない。

ロイス履歴
1.「記憶の片隅にいる人」✔P:執着/N:嫌悪
Ｓ2.「家族」✔P:慈愛/N:隔意
昇華3.「鈴鳴 理仁」✔P:執着/N:偏愛：きみはそのままじゃいけない。きみは「悪者」にならないで。
昇華4.「味噌 末悟」✔P:尽力(放っておけない気がする)/N:不信感(支部長としては頼りないのでは……？)→不安
5.「灰山 塵」✔P:好奇心(一緒に研究しない？)/N:憐憫(淋しい子)
昇華6.「高校生達」✔P:同情→尽力/N:憐憫(事実を知るのが可哀相)

■「オーヴァードを人間に戻す薬」を欲する理由
オーヴァードとして覚醒している弟を、元の人間に戻したい。

覚醒した弟は今はUGNイリーガルとして活動していると聞いており、初めは見守っていたのだが、彼の衝動が「加虐」と聞いて不安となった。
実際任務に行く度にやたら侵蝕を上げて戻ってくるし、他人を無闇に傷付けていると聞いた。
身を滅ぼすことも、他人を傷付けることも、身内がやってしまうことに関しては心を痛めるのだと自覚した。
（UGN内部ではそれは衝動によるものとして認められていると知っていても。本人が気にしていなくても。）
なので彼をこの危険性から解放したい。

■弟について
表向きは大学受験を控えた普通の高校生。
実際はイリーガルとして活動しているため忙しくしている。
卒業後はそのままUGN関連の職に就くのではという話も出ていて、更に後に引けなくなりそうでそれも心配している。

両親の事故は普通の交通事故ではあるが、その時理仁も一緒にいた。彼一人だけ無事だった。
その3年後、再び理仁は交通事故に遭った。
そこまで大きな事故では無かったものの、3年前のフラッシュバックで大きなショックを受けて覚醒。
キュマイラ×サラマンダーだった。
事故現場で車は大破し、大炎上し、よく無事だった………と言われるが、それは理仁の能力のせい。
事故による死者は運転手だけで、表向きは大破した車から逃げられなかったとなっているが、実際は理仁によるもの。
この辺りは梦理は聞かされ知っているが、理仁含め真実を知っている人は少ない。
その事実を知られたくない、いっそ消し去り、「事故」だけが原因であるということを真実にしたい。
そう梦理は思っている。

覚醒してからの理仁はレネゲイドやオーヴァードのことをすんなり理解して、イリーガルとして活動している。
苦ではない。誇っている。でも他人を傷付けている。仕方がないものだと思っている。
侵蝕が上がることすら気に留めていない。それが見過ごせなかった。

願いを諦めない、負けたくない。そう抗う彼らがとても眩しかった。
過程よりも結果が全て、だなんて言い捨てることをする気にもなれなかった。
結果だけが全てなんかじゃない。彼らは、本当に真摯に戦った。向き合った。共に歩んだ。
それが眩しかった。それだけだ。

……それはそれとして。力を手にした弟を止めることなんてできないんだな、と悟った。
想い、願い、それは他人からは計り知れないもの。
あいつの思いだって私が好き勝手に決めていいものではない。それは分かっているのだけど。
私ももう少し向き合っていかないとな………と深く溜息を吐いた。

ロイス履歴
1.「記憶の片隅にいる人」✔P:執着/N:嫌悪
2.「家族」✔P:慈愛/N:隔意
昇華3.「クールヘッド」P:有為/✔N:脅威：興味ないよ、あんたの研究なんて。
4.「灰山 塵」✔P:好奇心/N:憐憫：時々情報交換が出来るくらいの間柄、が好みかもね。死なれると淋しい。
5.「鈴鳴 理仁」✔P:純愛/N:恐怖：そんな戦い方するから危ない目に遭うんでしょ！？帰ってきなさい
6.「高校生達」✔P:感服/N:切望：彼らの行く末を見届けたい。応援したい。どうかそのまま、壊れないままで。